さて、今回は成分のバランスの件についてお話しさせて頂きます。
長くなったので2部構成でお伝えさせて頂きます。

添加剤に関して個人・法人関わらず数多のサイトが
乱立しており私も暇な時はチョロチョロと
拝見させて頂いております。

個人サイトは自分の贔屓にしている商品の推奨か
後入れ添加剤使用に対しての主観的考察・
希に主要成分の解説等が主な題材だと思います。
それに対して法人サイトは当然自社製品の宣伝が主ですが
やはり専門家らしく一歩踏み込んだ科学的見地からの考察も
載せているサイトもあります。

成分解説・成分の作用等が詳細且つ解り易く書かれたサイト等が
一般ユーザーの目に留まり添加剤に対する正しい認識を深める事は
誠に有難い限りで、結果的に眉唾物を排除し正当な品が流通する
正常な市場を確立する為に必要な事になると思います。

法人サイトは当然、科学的検証を行って適正な
事を書いている物もあるのですが、圧倒的に自社製品の
広告・宣伝が多く膨大なサイト数から
有益な物を検索するのも大変ですので
私がピックアップしてこのメルマガに織り込みながら
解り易く解説していこうと思っております。

個人サイトの場合、上記のような
科学的見地に基づく物ばかりでは無く、
直感・吹聴等を高らかに掲示している物も多々あります。

後入れ添加剤を入れるとオイル本来のバランスが崩れる。
大手オイル企業が日夜必死で開発・分析している添加剤成分を
ホイホイと弱小企業が発見・分析・配合出来る訳が無い。等々
枚挙に暇がありませんが
上記の件は皆様も少なからず耳にした事があると思います。

後者の成分発見云々という物はこれは個人故の過ちです。
その訳は添加剤業者という物は無から派生した訳では無く
(自社開発していない会社は除く)元はオイルメーカー
等から研究員が独立して起業した処が多く業務上
常に開発を行う事が必要不可欠であり、相応の知識もある訳です。
当然、一番重要な調合の妙というノウハウが有り
現在も何らかの形でメーカーと繋がりを持つ処もあります。

逆に言うと全くの0から開発を始めるのは無理という物です。

さてバランスの面を考察してみましょう。
一口にバランスと言っても何のバランスを指すのでしょう?
性能対コストでしょうか?それとも各成分の比率の事でしょうか?

ブランドが超一流だからこの値段でも売れる。
これは市場価格のバランスが取れています。
無名のメーカーが高値を付けても見向きもされません。

特殊成分配合で高性能だからこの値段になった。
または、安かろう悪かろう。と言う論外な品。
両者とも性能対コストのバランスが取れています。

ですが個人サイトで掲げられているバランスというのは
成分の比率に言及していると私は感じました。

偉そうな意見を述べさせて頂くと
オイルは最良なバランスを考慮して云々と各サイトで
軽々しく述べられていますが一体何を以ってそのような
結論に達するのか私は理解しかねます。

性能的に最良で有れば弊社のフラッシングコート
のモニターが体感したエンジン内の汚れを徹底的に
落とした結果としての著しい性能向上など
有り得ないはずですが(性能的に最良で有れば
汚れが堆積する事自体起こり得ない)
事実としてモニター全員が堆積した汚れを除去する事に依る
性能向上を体感した事からも解るように性能的に
最良のバランスであるとは言い難いのでは無いでしょうか?

私はオイルはバランス等取れない不完全な物だと思います。
特にノロノロ運転から高速走行・極寒〜猛暑等
多様な状況下で使用される一般車輌のオイルに最良の
高性能を維持するバランスを取れと言う事自体無茶な話で
最良の上限が低くなる事は否めません。

それに日々進化する科学技術において
現時点での最良と言う物に賛美の評価など有りません。
明日にはそれを凌駕する物が生まれて然るべき物です。
それを考えると最良と言う物が出た時点で
思考が停止した状態で有るといえます。
あらゆる可能性を吟味し競合他社と身を削る競争をして
製品は向上を続けるのですが(これが最良・最高)
等と謳った瞬間その製品は向上を放棄し失墜を続けるのです。

さて、第一部は此処までとさせて頂きます。