今回もダラダラとオイル・添加剤について
の考察をお届けします。

このメルマガ及び弊社サイトの
『やたらと否定的なオイル添加剤四方山話』
も馬鹿には出来ないようで、ネット上の掲示板で
『やたらと否定的なオイル添加剤四方山話』
が取り上げられて居りました。

掲示板の内容を拝見させて頂きましたが、
皆さん熱心に議論されて、商品の賛否云々だけではなく
オイル添加剤に対する一般ユーザーの見地という物が
非常に良く解り、貴重な意見を得る事が出来ました。


基本的にオイル添加剤は金に余裕が有る人か
逆に金に余裕の無い人をターゲットにしている訳で
現状に満足している方とは無縁の製品です。

金に余裕が有る方は何かの拍子でアブク銭が入った際に
道楽の一環として、お気に召す製品を購入して頂き、
金に余裕など無い!と豪語される方は弊社製品のような
出費を抑えられる製品を購入される訳です。

まぁ、道楽で買うか切実な問題を回避する為に買うか。
と言う両極端な物ですから一般受けする事はこれからも
無いと思いますが、オイル添加剤自体に
興味を示して頂けると言う事は購買の是非はさておき
誠に有難い事です。

さて、長い前置きでしたが
興味を示した方が、色々な希望を抱いて
初めてオイル添加剤を購入したとします。

そして、その製品が眉唾物だった場合、
期待を見事に裏切る予想外の結果に終わり、
金をドブに捨てたと言う苦い思いだけが残る訳です。

そのような被害を防ぐ為には眉唾物を一掃すれば
良いのですが、現実問題として無理なので
買う前の周到な下調べをする以外に策が有りません。

前回の続きで眉唾物を掴まない為には
成分に関する勉強が不可欠ですが
正直面倒くさい。だから餅は餅屋に任せろ。
と言う内容でした。
さて、その任せる餅屋の選別法はどうするのか?
と言う事が今回の内容です。

エンジンオイルはベースオイルと
添加剤から成り立っていると言う事は前回お話ししました。

オイルに最初から入っている添加剤は当然オイルメーカーが厳選して
添加している訳で少なくとも作用原理が良く解らない物は含まれません。
当たり前ですが此処が非常に重要でこの点を注視するだけで
眉唾物を掴む可能性は極めて少なくなります。

作用原理が良く解らないけどデータで
数値アップが認められたからこの成分を採用しよう。
と言う裁量でオイルを作って何かのトラブルでリコール問題になれば
甚大な損害を生む事になります。特に大手企業では信用失墜に加え
製品の流通量も桁違いに多くなり、それを全て回収する羽目になれば
多大な損害を被る事になります。

その為、いい加減な物、すなわち眉唾的な成分は絶対に採用しない訳です。

現在でも、明確な科学的裏付けも無く、超常理論的な発想で
識者が聞くと鼻で笑われて一蹴されるような成分が
オイル添加剤として公然と販売されており、
相変わらず、何も知らない新しい物好きの素人から
金を搾取しようと奸計を巡らす呆れ果てた心意気の
業者が跋扈する添加剤業界です。

こういう輩は、我々業者・ユーザー両者にとって
邪魔でしかない屑ですが、悲しい事に
その屑製品を購入して御丁寧にインプレまで書いている
方も未だに居られます。

そのユーザーを悪く言う気は毛頭ありませんが
『もう少し勉強された方が御身の為かと存じます・・。』
と、無礼千万な指摘を送る訳にもいかず
ただ、静観するしか無いのが歯痒い限りです。

大手と言われる製油メーカーも昨今の環境問題等で
製品に対して厳しい要求をされている訳で
有益な成分の開発に多大な時間を費やしているので
その成分に科学的な裏付けが有れば耳を傾けるのですが
聞く耳を持たない成分=察して知るべし。と言う事は想像に難くないでしょう。

その察して知るべし的な成分で
何も知らない素人相手に一発ドカンと花火を上げてやる。
と言う企みか否か解りませんが一過性のブームに便乗し
猫も杓子も。と言う感じで関連製品をポンポン矢継ぎ早に出して
科学的な裏付けは皆無に等しく効能説明も根拠云々と言う前に
科学以前の問題でその短絡的な発想は何だ?と
逆に心を惹き付けて止まない
有る意味、優れた宣伝効果の物もあります。

商品説明を読んでいて、これで売れるのならば
この会社なら、消火器や壺でも売りそうだな。
と言う印象を受けるところもあります。


前号のメルマガでも申したとおり世界中の専門家が
同じく世界中の環境云々と五月蠅い方に
車の排気ガスや廃油の問題が環境に悪いだの、
クソだのと、目の敵にされて吊し上げを喰らいながら
血眼になって性能向上を目指しているのが
オイル・添加剤ですから、わざわざユーザーが
得体の知れない物に飛びつく必要など全くありません。

末端ユーザーが自腹を切って、検査機器も使わない
信憑性に欠けた雑談の域を出ない
インプレを御丁寧に開示しなくても
しっかり専門家が万人にその効果が享受できる物を
研究している訳ですから、その成果を待つのが吉です。

さて、此処からはユーザーの心構えの問題に入りますが
製品に書いてある使用方法・注意事項に何の疑いも持たず
鵜呑みで従う方は眉唾物を掴んだ事実さえ
認識しない恐れが有る事を御留意下さい。

良く振れ。と書いてあれば、素直に良く振る。
絶対にやるな・もしくは○○を行って下さい。
と書いてあればその指示に従う。
この従順さは非常に危険です。
何故使用法を事細かに指定する必要があるのか?

面倒臭いから適当な分量を入れて適当に使えば良いと
言う訳ではありませんが余りにも、○○しろ。○○はするな。と
注意書きが多く、これはまだ開発中の製品か?と思える程
事細かに指示を下す製品もあります。
不正使用を推奨している訳ではありませんが、
迅速・簡便・効果的に作用を発揮させる工夫が足りないと言えます。

さて、もうお解り頂けたと思いますが既存のオイルで
問題の成分が含有されている製品を見た事が無い。
それなのに添加剤として売られている。その理由は何故か?と
製品を買う前に少し考えて下さい。

手前味噌で恐縮ですが弊社製品のように
『オイルメーカーが採用している成分だけで構成されています。』
と言う文句は非常にアピールし易い訳です。
(メーカーが採用している成分なら
何を入れても良いという訳でもない)

『弊社製品の成分はオイルメーカーでは採用されていません。』
と明言すれば何で採用されないの?と言う当たり前の疑問が出る訳で、
『採用されない理由ですか?問題が有るから採用されないんですよ。
ハッハッハ。でも効果は有るから良いでしょ?』
とは口が裂けても言えません。

最近、多数出ている、巻くだけ・貼るだけ。と言う製品ですが
何処かの自動車メーカーがそれを採用した。
と言う話を聞いた事が有るでしょうか?

そんな簡単な物で何らかの成果があるのならば
何処かの自動車メーカーで正式採用されても良い筈ですが
何故採用されないのか?聞くまでも無いですね。

採用されない理由ですか?
いやぁ、コスト面の問題でモゴモゴ・・。の常套句。

性能がズバ抜けて高い。コストもズバ抜けて高い。
そんな製品は大手企業も一般ユーザーも買いません。

そんな物は優れた製品では無く眉唾物と同じです。
こんな物で満足するのは車道楽の人だけです。

製品価格以上の何らかの還元。これの差が大きい物が優れた製品です。

さて、次号から再び成分云々の話になります。
他社製品を好き放題に批判して
自社製品に関してはダンマリかよ。
と、ごもっともな御指摘を頂戴したので
次号以降では少しずつ弊社製品に含有される成分も
お話ししようと思います。

弊社製品の成分という事はオイルにも含有される成分と言う事に
なりますのでオイル添加剤に興味の無い方も
御参照頂けると何かの役に立つかと思います。