皆様こんばんは。Lostwordの石原です。
今回もダラダラとオイル・添加剤について
の考察をお届けします。


前回ではATに関してお話をさせて頂き
今度はCVTについてお話をさせて頂くと
予告しておいたのですが
機構の説明ばかりでは疲れて読むのも面倒くさい。
と言う読者の方の至極もっともな御意見も頂きました。
そこで、今回は雑談がてらにアメリカについて
お話しさせて頂きます。

何で、いきなりアメリカ?と、思われるでしょうが
アメリカも日本に負けず劣らず効果のある物から
全くデタラメな物まで品数だけはやたらと多く
ユーザーを右往左往させています。
この辺はアメリカだけではなく全世界共通ですね。

世界各国で添加剤市場という物は皆さんが
想像するとおり日本と同じ、眉唾物が殆どで
効果のある物や満足出来る物が欲しくても
眉唾物が多すぎて、簡単には見つからない。
と言う不文律が成立します。

しかし、何故アメリカ?ヨーロッパでも良いではないか?
と言う問いに全く答えていませんがアメリカを取り上げた理由は
アメリカと日本の機械に対する考え方が
全然違う事を皆さんに知っておいて欲しいからです。

では本題に入ります。

アメリカでも昔から添加剤市場は非常に混沌としていて
センセーショナルに新製品が出たと思ったら
煙のように消えたとか
他国でやたらと絶賛されている物が
アメリカでは『あぁ?○○使ってるのか?
ブッ壊れても構わない安物乗っているのか?
俺の車にはそんな物怖くて入れられねぇよ』
と言うのも珍しくありません。

第一彼方で高級車に分類される
日本車・その他高級車のユーザーは添加剤を使わない人が多く、
その理由は『大事な車に変な物は入れられない』
と言う極めて単純明快な解答が返ってくる訳です。

真夜中のCMで一躍有名になって皆さんも既に御存知の
外国製の添加剤も
セルシオなどの高級車に入れる事は絶対に無く
雨晒しになっているスクラップに入れて
おぉ〜。音が静かになったねぇ、ヘッヘッヘ。等と
見ていて呆れ果てるばかりの感激的な内容です。

そりゃスクラップに入れたら何でも静かになります。
元の音が異常に大きいから比較が非常に解りやすい訳です。
雨晒しのスクラップであんなに効果が出るのだから自分の車でも・・。
と思う方は認識が甘すぎます。

静寂性が高ければ高いほど良い。と言うのは正論ですが
どういう作用原理でその結果が導き出されるのか?
車輌に害悪は無いのか?とこのメルマガで
アホの一つ覚えの様に繰り返してきた言葉です。

更に、初めから静かな高級車に入れるメリットは
何処にあるのでしょう?

スクラップ同然の車を持つユーザーを
ターゲットに商品開発しているのでしょうか?

他にもオイルを抜いて下からエンジンに水を掛ける
派手なパフォーマンスで『凄いでしょ?こんな過酷な状況無いですよ!』
と、エンターテイメント大国ならではの素晴らしいPRぶりです。

何処の馬鹿がオイルを抜いてオイルパンを外して水を掛けるんだ?
それよりその水を止めてみろよ。もっと面白い事になるぞ。
と思わず、TVの前で突っ込んでしまいました。
まぁ、種明かしをすればエンジンを水で冷却している訳なんですが
普通の人は凄い凄いと拍手喝采でしょう。

更に面白いのが『放送と同じ事を実際に行って壊れても知りませんよ』
と言う意味合いの警告文です。

TVで放映していたから行っても大丈夫じゃないのか?
実行すると、やっぱり壊れるのか?
芸を見せるけどマネをするなって
それじゃあ、まるで大道芸人の芸と同じレベルでは・・。

全く持って意味が分かりませんが、
製品の印象だけは強く残る処が素晴らしいです。

まぁ、そんな目先の派手なPRの検証は、さておき
まず、アメリカ車という物はバイクも車も極めて雑な作りで
『オイルが漏れるのはオイルが入っている証拠』
等と普通の人が聞いたら卒倒しそうな物言いが
当然のように罷り通る国で(現在は多少改善されているが)
そんな処に潤滑云々・保全が云々等と
小難しい話を持ち込む事自体が無茶という物です。

車の部品を作る金型が真っ二つに割れるまで
誰も異常に気づかずパッカリ割れてから
技術部顧問(日本人)に報告に来て
『何十人も居て異音や製品の仕上がり等に
気づかなかったとは信じられなかったが
あれがアメリカ人の気質を最も表している』
と言わしめる程粗雑な民族なのです。

技能や知識が豊富な人物も当然いますが
そんな人間が工場で延々と作業をしている訳も無く
結局、工場などで作業に当たる作業員には
貧富の差で生まれた時点で既に人生が決まり
その枠から逸脱する事が絶望的に困難な
現状も有り、正に無駄な努力はしない方がマシ。
適当にやって金貰えるならそれで良い。
と言った不文律が定着しつつあります。

未だに4割強の車が有鉛ガソリンで走る現状で
車なんて壊れりゃ買い換えれば良い。
壊れるまで何もせず乗りまくるんだ。
エコロジーなんて貧乏臭い事出来るかよ。

二酸化炭素発生量を減らせと
うるさい京都議定書からも脱退したし
環境問題もクソもあるか!

経済を発展させるには大量生産・大量消費が
一番の特効策だ
貧乏くさい話は勝手にお前らだけでやれ。

ウチは資源をバンバン使って足りなくなったら
余所の国を戦争で壊滅させて略取するだけだ。
と言う訳です。

何せアメリカ自体先住民達から土地を略取して
建国した訳ですから略取に関しては御家芸と言えるでしょう。

戦争すれば新開発した武器のお披露目も出来て
他国に武器が飛ぶ様に売れて金も儲かるし
スポンサーの軍需産業もニンマリ顔で
次期選挙時もバックアップしてくれるし
良い事ずくめです。

こんな処で皮肉を言っても始まりませんし
何とも無茶苦茶に脱線しましたが
国が経済発展の為に大量消費を推奨しているので
ガソリンでも何でも安価で手に入るので
物を大事に使うという心自体が有りません。
前述した日本車等の高級車はその性能が高く
評価され高価ですが(関税も有るが)
アメ車は本当にクズのような値段で売っています。

物を大事に使う気持ちが無い国で優秀なオイル添加剤が
開発される筈があるでしょうか?
クズみたいな車でも日常の足に使う程度なら問題無いし
壊れてもクズ同然で売っている。
そんな車に保全だクソだと金や手間を掛けるのは馬鹿らしい。
と言う事です。

オイル添加剤は保全が主な目的であると以前メルマガで
説明しましたが保全という気持ちは
壊れると困ると言う大前提が必要です。
壊れても構わないので有れば保全など必要有りません。


安い車は壊れても構わない。だから添加剤なんて要らない。
高級な車は壊れたら困るから添加剤は使わない。
と言う価値観の国の製品と
壊れたら困るから添加剤を使うと言う国の製品の
どちらが優れた品か言わずとも解りますよね。