さて 今年最終のメルマガになりました。
このメルマガも皆様の御支持のおかげで
2年近くダラダラと続ける事が出来て
うれしい限りです。

最近では私の顧客が他社の営業に
メルマガで得た知識を元に今までより
一歩踏み込んだ領域の話をする事が出来たと
言う話を聞く事があります。

このメルマガのように否定的な物言いをして
相手の困る顔を見るのが楽しいと言う事でした。

まぁ、その心意気はあまり感心できませんが
一歩深い話が出来るという事は販売側に
この人は物を知っているから変な事を言うと
突っ込まれかねないな。と言う印象を与え
眉唾物を掴まされる事が格段に減ります。

自分の感じた疑問を的確に相手に
伝えられるという事は大変重要な事です。

説明する側も相手のレベルが把握できる為
より明確に顧客の回答に答える事が出来、
それにより適切な対応を執り
顧客の要求に応えられる訳です。

まぁ、一見の客を相手にする場合ではなく
営業として顧客先に出向く人間が眉唾物を
持って行く事自体無いのですが
問題は量販店等で商品を購入する方が接する
店員です。

このメルマガの読者の方は用品店等で
製品を吟味する事が多いと思うのですが
店員が商品の説明を行った際に
相手の説明が本当に正しいか否かと言う事が
解れば相手の販売に対する姿勢が把握出来ます。

店員が自分の解らない事を正直に言うタイプか
商品概要を読んで取り繕うような稚拙な説明を
するタイプか解れば、例えオイル添加剤を
買わなくても、その店員が自分の仕事に対して
どのような姿勢で取り組んでいるかと言う点が
解ると思います。

申し訳ありません、勉強不足で
詳細については解りません。と
素直に述べる店員ならまだマシですが
店員なのに自分の店にある商品の事も知らないのか?
と客に思われては駄目だ。
と言う、誠に御立派な自尊心を保守する為に
(勉強すれば良いのだが、それはしない)
客に取り繕うような稚拙な説明を行う店員から
何らかの製品を薦められて購入を決意するような
冒険好きな方は居られないと思います。

そんな物を知らない店員から、
いい加減な説明を受けて
商品を購入するのは無謀という物です。

購入後にトラブルが発生した場合
今では大概の店で販売側に不備が有れば
相応の対応をするのが常ですが
店に再度足を運んだり、不良原因の
特定など、色々な時間や手間を費やするのは
店の人間ではなく、購入者に他なりません。

金さえ戻れば満足。どうせ時間など腐る程ある。
ゆっくりと原因調査するかな。
と大きく構える方や、

入れて調子が悪くなったのは事実だし
入れた後に初めて解った事だから
原因追及も何も既に答えは出ているだろう。
俺が嘘を吐いていると言うのか?
と言う理屈もクソもない主張をされる方等は
少ないと思います。

何で販売側の不備で自分が事後処理に
時間を割いたり原因追及等の面倒な作業を
行う必要がある?それでなくても自分は
車が不調になって不利益を被っているんだ。

売った側が責任を持って対応しやがれ!と
言いたくなるのは当然です。

しかし、販売側(製造元では無い)としては
その製品が元で起こったのならば
当然然るべき対応をするがその確証は何処にも無い。
もしも、こちらが対応してその商品が不調と
無関係ならば骨折り損のくたびれ儲けになる。
最近はゴネ得を狙う悪質な奴も多いし・・

大体、ウチはメーカーから仕入れて販売している
だけだから文句はメーカーに言ってくれよ。

メーカーにはその旨伝えて次期からは
その製品は納入しないけど損害補填云々は
メーカーの責任だろ。
と言うのが小売店の立場です。

無責任だな。と言う印象を受けそうですが
小売店は製品に何も手を加えていないので
製品の損害補償云々は確かに製造者にあるわけです。

そうなると、製造元と直接交渉する事になるのですが
これが非常に面倒くさいのが実情です。

製造元も素直にそれはウチの製品が原因です。
御迷惑お掛けして申し訳ありませんでした。
商品の改善に役立たせて頂きます。
と素直に言うメーカーなら何も問題ないのですが
皆さんも御存知のように、眉唾物と知りつつ
売り続ける確信犯が非常に多いのが実情です。

そんな輩が自社製品の非を認める訳がありません。

のらりくらりと論点をずらしたり
グダグダと意味不明な論争を展開したりと
海千山千の強者ぶりを発揮する訳です。

何せ自社製品の非を認めると市場に流通する
製品を回収する羽目になりかねませんから
相手も必死です。

そこで折れたらユーザーが
金と労力を無駄にする事になります。
しかし、相手に非を認めさせる為には
その製品が欠陥品だという事を証明せねばなりません。

全く面倒くさい話ですね。

結局損をしない為には知識を習得するしかない訳です。
このメルマガもそれを目的として発行しているので
皆さんも是非御活用戴けるようお願い申し上げます。

ユーザーが確かな知識を持ち商品を選別できないと
何時までも眉唾物が市場を席巻する状況が続きます。

我々が他社に対して眉唾物を売るのを止めろ!
と言う事は、ただの言い掛かりになりますし
当たり前ですが我々も他社から
眉唾物を売るな。と言われると、
『これは、また面白い方が出てきたな。
一体何を持って弊社製品を眉唾というのか
是非教えて戴きたいですねぇ』となる訳です。

我々は一企業としてユーザーに 認められる製品を供給し
その製品を適正に評価して頂く事に血脈を捧ぐ訳で
他社を貶めて地位の向上を狙う訳ではありません。

眉唾製品の席巻を許す事も縮小させる事も
ユーザー次第です。

眉唾製品の席巻を許せば、それだけユーザーが
騙され、その結果、添加剤に対する意識も薄れます。

それはそのまま、業界の規模縮小を招き
開発者の新技術開発の気鋭を削ぐ結果に繋がります。

言うまでもありませんが潤滑という物は非常に多岐に
渡り活用される技術で日本の技術は最先端です。
それの衰退はまさしく損失と言って過言ではありません。

また、良い物が市場に出なくなるという事は
ユーザーにも利になりません。

我々はユーザーと一蓮托生であると言う心意気の元に
企業活動を行っています。
当然ユーザーの利になる情報提供も行いますので
皆様の御理解と御協力を期待します。