弊社に寄せられる質問に
オイル添加剤はどんなオイルに添加しても問題なく効果を発揮するのですか?
と言う意見を頂戴することがあります。

市場には各社から様々な銘柄のオイルが溢れるほど販売されており
それぞれに特化した効能を謳っている。効能が違うと言う事は
中身も全然違う筈だ。それなのにどんなオイルに入れても同じ効果を発揮する?
オイル自体の質は全く無視か?そんな無茶苦茶な話があるか!
と言う事なのですが、素晴らしい着眼です。

弊社製品を例に出しますと、激安オイルにマッハ1を添加して
2万km走行可能になり、その間各部の保護はマッハ1が行う。
同じように高額なオイルにマッハ1を添加して2万km走行出来、
各部の保護もやっぱりマッハ1が受け持つ。
じゃあ高級オイルと激安オイルの違いとは何?と言う事になりませんか?

添加剤を入れない状態で考えると
高額なオイルの方がより保護性能が高いのか?
じゃあ激安オイルは保護性能が低いのか?そのまま使うと車が壊れるのか?
そんな物危なくて使えないし、そもそも車両用に認可されないわな。
そんな物を売って問題が起こればメーカーも回収騒ぎや賠償で大損するだけだし。
保護性能だけがオイルの性能じゃないしなぁ。

それとも激安オイルは極寒時の始動性が悪い?
逆に猛暑の時は潤滑性が低下するのか?
いやいや、極寒地用のオイルでも激安オイルは有るぞ。
大体、猛暑と言っても赤道直下で渋滞に巻き込まれる訳じゃないし
日本で使う車だから日本の風土に合えば良いんじゃないのか?
日本で売っているのに日本の気候に対応できないオイルを探す方が難しそうだな。

ひょっとしてオイルの寿命が激安オイルは短いのか?
しかし高級なオイルほど汚れるのが早い。しかしそれはエンジンの汚れを
落としているから喜ばしい事だ。と言う話を聞いた事がある。
汚れれば当然オイルの性能は低下する。そう考えると高級なオイルの方が
寿命が短いと言う事になるな。高いオイルを湯水のように使えと言うのか?
おい、冗談じゃないぞ。そんな事をして喜ぶのは業者だけだろ?

と、まぁこのような問題を私がユーザーの時に考えていた訳ですが
結局、未だに高額なオイルを使う意義が見出せないので
最低レベルのオイルに添加剤を使って居る訳ですが皆さんは如何でしょうか?

さて、最初に戻りますが高級オイルと激安オイルには歴然とした差が有るのに
添加剤を入れた途端どちらも大差が無くなると言うのは全く理解出来ない。
と言うのは非常に良く解る話です。

実際、基本的な性能が違うので、どちらも大差ないと言うのは有り得ない訳です。
解りやすいように高級なオイルを100という数値で表し、
激安オイルを60という数値で表し、添加剤を50という数値で表します。
どちらのオイルにも添加剤を投入するので
高級なオイルは100に50を加算して150になり
激安オイルは60に50を加算して110になります。
この時点で性能差は歴然としていますね。

ただしここからが問題です。激安オイルでも車両用として認可されているので
基本性能の60で問題なく使えるのです。
そうでなければ車両用には使えないので車両用ではありませんよね。

そこに添加剤の50を加算して110になりました。
その110の性能を普段使いで使い切る事が出来るのか?と言うのが問題です。
車両用として認可されている最低ラインを大幅に上回る性能を持っていても
レース参戦やラリー出場を画策しない限り使う事は無い訳です。
キャノンボールを再現しよう!と言う熱き魂をお持ちであれば
オイルは性能を左右する重要な物ですので存分に吟味していただけば構いませんが
普通の道で普通に走るのであればハッキリ言ってオーバークオリティです。
必要の無い領域にまで性能を向上させた処で宝の持ち腐れに他なりません。

※ 用語解説 キャノンボール
北アメリカ大陸を市販車でどれだけ速く横断できるかを競う非合法レース
特に交通規則を無視して公道最速記録に挑む非合法レース。
映画の話と思われがちだが実際に1970年代に4回行われた。

まして、高級オイルなど最初からオーバークオリティで
その性能を遺憾なく発揮させる為には公道では違法行為を行わない限り不可能です。
無茶苦茶な過積載や常時パワーバンド入りっぱなしで爆走しない限り
オイルの性能を使い切る事など不可能です。

そもそも高級なオイルはそのままサーキットで使用可能な程、各限界レベルが高く
それ故に高価な訳です。別にそれが悪いとか良いと言う評価を求める訳では無いので
日本は自由な国だから各自の責任で入れたい物を入れりゃ良いじゃないか。
と言われれば全く返す言葉が無いのですがその通りでございます。

高価なオイルを湯水のように使い、テメェら 眠たい走りするなら道をあけやがれ!と
他の車を蹴散らしながら走り回り、ブハハハ。やっぱり、高いオイルは違うのぅ。
と悦に入るも良し(直線番長!お疲れ様です。では格好悪いですがね)

それがエンジンオイルの値段ですか?と言うようなオイルを探し当てて
あらゆる添加剤を吟味し、車の用途は千差万別!
ならば自分で用途にあった調合を するべきですねぇ。フェッフェッフェ。 と
ウィスキーのブレンダーのように調合の妙を楽しむも良い訳です。

ただ、何度も言いますが添加剤は玉石混淆ですので
その判別を見誤る事無きよう御留意申し上げます。

ブレンドに迷った時は弊社製品を是非御検討願います・・。